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病院長より 地域の皆さんへ

2021年4月22日更新

 1月27日に当院で新型コロナウイルス感染症の院内感染(クラスター)が発生し、3月31日に解除されるまでの間、地域の皆様には大変なご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。その後の経過についてご報告させて頂きます。

 クラスター発生後は、救急搬入及び外科手術の大幅な制限を行いました。救急は循環器、脳疾患の緊急症例のみ受け、外傷など他の多くの疾患は他院へ搬送して頂きました。院内では入院患者さんの転院、退院もままならず、リハビリも制限され入院患者さんやご家族には大変なご迷惑をおかけしました。また多くの職員が勤務の過程で感染し、離脱、治療を余儀なくされました。そして何より、この新型コロナウイルス感染症の影響でお亡くなりになられた患者さんがおられました。心よりご冥福をお祈りいたします。職員一同、医療者として残念な気持ちでいっぱいです。

 前回の「地域の皆様へ」にも掲載しておりますが、病院を挙げての厳重な感染予防対策を行っていたにもかかわらず、院内感染が発生してしまいました。救急を受け入れている以上、感染を完全に予防するのは大変困難です。入院時に検査で陰性でも数日後に陽性になる例も珍しくありません。しかし、常日頃から私達が目指している「この地域の救急医療を支える」という目標が一時的にでも果たせなかったことは本当に残念でした。近くで起こった交通事故の患者さんでさえ他院へ搬送されたという話を聞いて、当院のスタッフの一人が「その患者さんがどうか無事に病院に到着し救命されますようにと祈りました」と話していました。

 一日も早い通常診療への復帰を目指すためには発熱患者さんをお断りすること(発熱外来の中止)や、心筋梗塞や脳卒中などの急患さえ断った方が良いのではないか(救急外来の完全中止)という声も上がりました。しかし、地域医療を考えればそれらを継続しつつ、クラスターの収束、解除を目指すべきと決断し、解除後も段階的に制限を緩めて行きました。

 おかげで4月13日には救急搬入も通常通りとなり、閉鎖していた病棟も入院受け入れを開始することができました。

 様々なこと(面会制限や入院時、入院後のコロナ検査など)が、コロナ禍以前と同じではありませんが、「最大限の感染対策を行いながら救急を始めとする急性期医療を行う」という準備は整いました。再スタートを切るつもりで職員一同頑張って行きます。皆様のご期待に添えるように今後も努力いたしてまいりますのでどうぞよろしくお願い致します。

宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

2021年1月19日更新

 新年を迎え、院長として本年の抱負、目標を述べさせて頂きます。 昨年7月で院長職を拝命して5年が経ち6年目に入りましたが、令和2年は色んな意味で今までで最も苦しい一年となりました。皆様ご存じのように新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、世界中が影響を受け私達医療従事者にも様々な困難な問題が降りかかりました。1~3月は特に大きな影響はありませんでしたが、4月の緊急事態宣言が発出された頃から患者数が急激に減少し始めました。COVID-19に関する間違った情報も多く流されて、患者さんの「受診控え」が起こりました。また、宗像・福津地区での救急車の出動回数も減少しており「受診しなければならない」方々が受診をせず病状が悪化して入院となったり、早期発見が遅れたりという重要な問題が表面化してきました。

 また、主要学会等から「不要不急の手術・検査は延期するように」との勧告で、循環器のカテーテル治療や内視鏡検査は多くが延期、中止となりました。その間、不安を抱きながらの生活を強いられた患者さん方にとっては非常に辛い時期であったかと思います。

 当院では、この状況を少しでも改善しようと「地域の皆様へ~院長からのメッセージ~」と題して計4回、福津市の郷づくり推進協議会、宗像市のコミュニティ運営協議会などにチラシを郵送し、回覧板などに載せて頂くようお願い致しました。病院・グループとして感染予防に万全を期していることを知って頂き、病気の発見が遅れたり、症状増悪することがないようにと当院の「思い」を伝えました。感染対策として、各入口でのサーモグラフィーによる検温、症状チェックによる入館制限、面会制限を行うと同時に職員には徹底した生活上での自粛を要請しました。「発熱外来」も設置しプレハブの診察室、検査室を増設し、抗原定量検査、遺伝子検査も導入し、検査数も増やしました。 発熱した患者さんが集まることにより、「水光会に行くとコロナがうつる」等という風評被害がでるのではと懸念する声もありましたが、先ほども申し上げましたように当院のこの地域での使命を考えた場合、やらざるを得ないし、それなら積極的にやろうという事になりました。

 年が明けて、ほぼ満床状態が続き心筋梗塞や脳卒中の患者さんが多く救急搬送され、緊急手術を行う毎日となりました。緊急手術前には抗原検査・遺伝子検査を行い、職員の感染を防止せねばなりません。「感染するのでは」という緊張状態が続く中、職員の心労も如何ばかりかと思います。その中で多くの方々から温かい労いの言葉や、マスク、ガウン、お弁当など様々な物資を寄贈頂きました。心から嬉しく、感動致しました。皆様に心より感謝申し上げます。どんなに職員の心が癒され、励みになったかと考えると胸に熱いものがこみ上げます。まさに「地域と共に」歩んで行かなければと思いを新たにしました。まだまだこのコロナ禍は終息しませんが、2月頃にはワクチン接種が始まります。どのような状況になろうが、当院が目指す「地域の人々の安心・安全の拠り所になる」という目標を職員一同再確認し、力を合わせて頑張ってまいります。 本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

2020年11月11日更新

 11月に入りめっきり寒くなってまいりました。新型コロナウィルス感染症(COVID-19)は、福岡県では落ち着いてきたものの、全国的には再び拡大傾向にあります。また、寒波の影響も大きいと言われており、インフルエンザとの同時流行も懸念されています。

 当院では、10月28日よりCOVID-19及びインフルエンザに対応する為に「発熱外来」を開設し、この二つの感染症を同時に検査するシステムを整えました。熱のある方は特設テント内へご案内し検体を採取して検査(抗原定量検査)を行います。結果は30~40分で分かりますので、その間別の部屋で待機して頂き、結果に応じて治療を行います。テント内は陰圧に保たれ感染予防されています。夜間、休日は救急外来での対応になりますが、いずれにせよ地域の皆様の不安を解消するべく職員一同力を合わせて取り組んでおります。

 また、現在当院では原則「面会禁止」とさせて頂き、外部からの持ち込みによる感染予防を行っています。その為、入院されてある患者さん、御家族には大変ご迷惑をおかけしておりますが主旨を御理解頂き、御協力をお願いしている次第です。

 連日、医療機関でのクラスター発生が報道されています。皆様もお気づきかと思いますが、医療機関でクラスターが一旦発生すると長期に亘って終息しません。当院のような救急病院でクラスターが発生すれば、病院機能が果たせず、この地域の救急医療が崩壊することになりかねません。何としても院内感染を防ぐべく、職員は医療従事者としての自覚を持ってプライベートでも自粛を行っています。何卒、御理解の程お願い申し上げます。

 以前にもお話ししましたが、患者さんの不安による「受診控え」は続いています。私達は、その事による症状の悪化や、知らず知らずに起こる急変を心から心配しています。前述しましたように、病院で感染することのないよう万全の対策を取っておりますので、症状のある方はどうか我慢せず、安心して受診して頂きたいと思います。

 水光会スタッフ一同、元気でやっております。皆様が変わりなくこの宗像・福津の街で暮らしていけるお手伝いをさせて頂きます。どうぞ安心して、受診、御相談下さい。

宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

2020年8月1日更新

 7月に入り、コロナウィルス感染症(以下、COVID-19)は再び拡大傾向となり、地域の皆様も不安な毎日を過ごされているのではないかと思います。当院におきましても引き続き様々な対策を実施しながら、通常診療を行なっております。

 「病院に行くと、待っている間に感染するのではないか」と心配しておられる方もいらっしゃるように聞きますが、そのようなことはありません。しかし、患者さんの心配を少しでも無くすために、スタッフ全員で「待ち時間の短縮」を心がけています。また、通常の入口は正面玄関一か所、時間外は救急外来入口一か所としており、最新機種のサーモグラフィーによる体温チェックを行い熱のある方、COVID-19疑いのある方は、救急外来横の別室にて診察し、一般患者さんとは異なる動線でCT検査などを行っています。そして、常に医療従事者としての自覚を持ち、「プロ」として感染予防対策を行い、患者さんに安心して頂けるような対策を行っています。

 電話再診やオンライン診療は今後必ず進んで行くと思いますが、当院は皆様方に「水光会病院に行って診てもらうと安心する」と言われるような病院を目指しています。今も受診控えで必要な検査が出来ていない患者さんや、大事な薬が切れてそのままになっている患者さんがいらっしゃると思います。症状の悪化を防ぐためにも、ご不安なことがありましたら、当院にご相談ください。

 まだまだ通常の生活に戻るには時間がかかりそうです。バランスのとれた食事や適度な運動を心がけ、体調に異変があれば躊躇なく病院を受診するようにおすすめします。病院では先に述べましたように万全の感染予防を行っておりますので、どうぞ安心して受診・相談して下さい。

宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

2020年6月1日更新

 新型コロナウィルス感染の拡大に伴い、4月7日に出された緊急事態宣言は一旦収束傾向に向かったことを受けて、福岡県では5月15日に解除されました。 しかしながら、5月25日からの北九州市でのクラスター発生は、所謂「第2波」の到来と認識し警戒せざるを得ないものであり、まだまだ気を緩めることは出来ない状況であります。

 当院では、普段通りの救急受け入れ体制を維持しつつ、同時に新型コロナウィルス感染疑いの患者さんの入院治療も行ってまいりました。不要不急の検査、手術は各学会のガイドラインに沿って、可能な限り延期、中止としてまいりましたが、6月1日から通常通りの診療に戻すことと致しました。新型コロナウィルス感染だけではなく、例えばがん治療、心臓病治療など通常の診療をこれ以上遅らせるわけには行かないと判断したからです。

 皆様に安心して検査・治療を受けて頂く為にも、現在行っている玄関前での問診・検温チェック、発熱患者の隔離室による診察、全手術患者(全身麻酔下)への術前胸部CTチェック、新たな入院患者(救急搬送例も含む)に対する感染予防体制は引き続き継続して行く予定です。

 これまで、多方面から医療従事者・医療機関への支援として、当院にも多くの医療物資を始めとしたお心遣いを頂戴致しました。心の底から嬉しく思うと同時に、スタッフ一同本当に励みにさせて頂きました。医療従事者へのオベーションなど、皆様の贈って下さる感謝の気持ちを、素直に受けさせて頂きました。スタッフを代表致しまして心より御礼申し上げます。

 今こそ、普段から目指しております「皆様に頼られる病院」でありたい、なければならないとスタッフ一同心を合わせて頑張っております。皆様におかれましてもストレスから様々なトラブルも起きがちと思いますが、「優しい心」を持って助け合って行きましょう。地域の皆様と共にこの苦境を「団結して」乗り越えて行きたいと思っています。

宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

 
2020年4月18日更新

 新型コロナウイルス感染が拡大し、4月7日に福岡県に非常事態宣言が発令され、さらにその対象は日本全国へとなりました。 このような危機的状況の中、地域の皆さんもとても不安な毎日を過ごされていると思います。当院と致しましても、新型コロナウイルス対策本部を立ち上げ、細心の注意を払いながら救急も含め通常診療を続けております。患者さんや職員、地域の皆さんが安心・安全に過ごせるよう、より一層気を引き締め対策等行っていく所存です。

 先日、県内でコロナウイルス感染の疑いがある男性の受け入れを複数の医療機関が断り、搬送まで約3時間半かかった事例が確認されたとの報道がありました。 また日本救急医学会にも「脳卒中でも熱が37度以上の場合は受け入れ拒否をしている病院がある」などという声が寄せられています(西日本新聞2020年4月17日)。 このような報道を耳にすると、自分が急病や事故で救急車を呼んだ時に受け入れてもらえるのだろうかと、とても不安な気持ちになるのではないかと思います。

 当院も救急医療を含め、この地域における機能を維持していかねばなりません。当院からコロナウイルス患者が発生すれば、また職員から感染者が出れば病院の機能は維持できず救急患者を受け入れることが不可能になるかも知れません。
 しかし、通常の機能を維持するためにコロナウイルス疑いの患者さんを受け入れないということは絶対にしません。 私たちは「どこにも行き場がない」や「入院が必要」といった患者さんを断るか受け入れるかとなれば、「受け入れる」ことを選択します。 これは当院の地域の中での役割として、やらなければならないことだと考えています。私たちがここで逃げてしまっては、一体何のためにこの病院があるのかということになってしまいます。地域の患者さんは私たちが診る、そして自分たちの手でこの地域を守っていくことが私たちの基本姿勢です。このような時にこそ、地域の皆様の「心の支え」になるためにこの病院は存在していると思っています。

 また今、「このような時こそ地域のために当院が何かできることはないか」と本気で考えています。現在の生活の中で不安な事や、当院にどうあって欲しいか、どのような事をして欲しいなど、何でも構いませんのでお伝え頂ければと思います。もちろん当院として対応可能な事、難しい事はどうしても生じるとは思いますが、少しでもお力になれればと思っています。

 大変な時期で精神的にも不安定になり、いろいろなトラブルも発生しがちです。しかし今こそ、地域の皆さんもどうか冷静さを失わず、また他人を思いやる気持ちを忘れずに「一丸」となりこの苦境を乗り越えていきましょう。

宗像水光会総合病院 院長
田山 慶一郎

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